交響曲第1番 (プロコフィエフ)
プロコフィエフ作曲の交響曲
古典交響曲(交響曲第1番)ニ長調 作品25 は、セルゲイ・プロコフィエフが1917年に完成させた交響曲。プロコフィエフが初めてピアノを用いずに書いた交響曲でもある。
音楽・音声外部リンク | |
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Prokofiev – Symphony No.1 Opus25 'Classical' - ヴァレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団による演奏。EuroArts公式YouTube。 | |
第1楽章・第2楽章・第3楽章・第4楽章 Yip Wing-sie(葉詠詩)指揮香港シンフォニエッタ(香港小交響樂團)による演奏。香港シンフォニエッタ公式YouTube。 |
概要
プロコフィエフは最初、サンクトペテルブルク音楽院時代に作ったホ短調の交響曲を「第1番」にするつもりだったが、未熟な作品であると判断して、この「古典交響曲」を「交響曲第1番」と呼ぶことにした。音楽院在学中にニコライ・チェレプニンの教室で研究したハイドンの技法をもとに、「もしもハイドンが今でも生きていたら書いたであろう作品」として作曲したので、「古典交響曲」と名付けた。モダンな作風で知られていたプロコフィエフが、この曲で一転して軽快で解り易く美しい作風を示したことは周囲を驚かせた。だが、大胆な転調など、プロコフィエフらしさはしっかりとある。初演は1918年4月21日にペトログラード(現サンクトペテルブルク)で作曲者の指揮によって行われた。
楽器編成
木管 | 金管 | 打 | 弦 | ||||
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フルート | 2 | ホルン | 2 | ティンパニ | ● | 第1ヴァイオリン | ● |
オーボエ | 2 | トランペット | 2 | 他 | ‐ | 第2ヴァイオリン | ● |
クラリネット | 2 | 他 | ‐ | ヴィオラ | ● | ||
ファゴット | 2 | チェロ | ● | ||||
他 | ‐ | コントラバス | ● |
曲の構成
以下全4楽章で構成される。演奏時間は約14分。
- 第1楽章 アレグロ
- 第2楽章 ラルゲット
- 第3楽章 ガヴォッタ:ノン・トロッポ・アレグロ
- 第4楽章 フィナーレ:モルト・ヴィヴァーチェ
第3楽章の編曲・転用
プロコフィエフは第3楽章をピアノ独奏用に編曲し、1935年にパリで録音している(ナクソスからCDが発売されている)。また、この第3楽章は後に改作してバレエ音楽「ロメオとジュリエット」に転用もされている。
参考文献
- 最新名曲解説全集3 交響曲III(音楽之友社)
外部リンク
- 交響曲第1番 ニ長調 作品25「古典」の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト
- 実演データ Magazzini Sonori(イタリア語)より。