「コンサルティング」の版間の差分

ITコンサルティングファームは、ITを切り口に顧客のビジネス・経営に関わるコンサルテーションを提供するコンサルティングファームである。IT戦略、ERP、CRM、SCMの導入コンサルティングなど、情報処理システムの構築も含めたコンサルティングを得意とする。総合系コンサルティングと同じ、戦略や経営改革など多岐にわたるコンサルティングを行う会社もあるが、売上の殆どはITシステムの[[アウトソーシング|受託開発]]が占めている。システム開発には多大な工数が必要になるため、ITコンサルティングファームにおいてコンサルタントの役職に就いていても戦略策定に関与する者は少なく、実質的には殆どが[[システムエンジニア]]である。その点で、業務内容として[[システムインテグレーター|SIer]]と区別が付かないこともある。但し、一般的なSIerと異なり、受注する案件は元請けを前提とするため、年収は業界平均よりも高い傾向にある。ITの重要性が急速に増して来ている現在は、戦略策定においてもITに関する知見が重要視されており、市場におけるITコンサルティングファームの存在感は増して来ている。システム開発の人員を確保するために大量採用を行っているため、入社難易度については戦略系・総合系ファームよりも格段に容易である。従って、戦略系・総合系ファームへの足掛かりにする者が多い。