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== 経歴・人物 ==
生家は建築設計業。[[東京都立蔵前工業高等学校]]卒業。
 
高校在学時の[[1957年]]、『たけうま兄弟』([[講談社]]『[[少年クラブ]]』)でデビュー。
 
代表作はサッカー漫画の『くたばれ!!涙くん』([[小学館]]『[[週刊少年サンデー]]』[[1969年]])と、[[ナナハン]]を中心とする各種[[オートバイ|バイク]]と青春を題材にした『[[750ライダー]]』([[秋田書店]]『[[週刊少年チャンピオン]]』[[1975年]])。石井もデビュー当時からバイク好きの[[カミナリ族]]で、後にプロレーサーとなった酒井正が友人であったことから描かれた後者はヒット作となり、9年間にわたって連載された。単行本は50巻まで発売されている
 
デビュー当時は牧歌的な児童漫画を描いていたが、1960年代後半から1970年代にかけては熱血や根性をテーマとするした劇画系の作風で、不良少年の描写に長けた作家だった。当時、『週刊少年サンデー』の担当編集者の一人であった[[白井勝也]]は、編集長には「石井いさみさんを『少年サンデー』の[[ちばてつや]]にするんだ」と期待されていた一方で、「石井いさみさんは都会人だからスタイリッシュで、[[梶原一騎|梶原さん]]のプロレスの技なんかをちゃんと描けないんだよね。いちばん読者の見たいところをベタ1色とかにしちゃうから、人気も出なくて。」と証言している<ref>{{Cite web |title=『めぞん一刻』や『美味しんぼ』を手がけた小学館の伝説的漫画編集者・白井勝也氏に、元週刊少年ジャンプ編集長の鳥嶋和彦氏が訊く!──ライバル同士だった二人がいまこそ語る”編集者の役割” |url=https://news.denfaminicogamer.jp/interview/220920a |website=電ファミニコゲーマー – ゲームの面白い記事読んでみない? |date=2022-09-20 |access-date=2022-09-25 |language=ja |first=柳本 |last=マリエ}}</ref>。
 
そのこともあってか、昭和50年代に入ると『750ライダー』の作風の変化に象徴されるように、明朗な青春ドラマ系の作風へシフトしていく。かつて『[[COM (雑誌)|COM]]』でイラストポエムの連載も行っていたことから<ref group="注">後に[[あだち勉]]『実録あだち充物語』作中で、弟子だったあだち充の[[小学館漫画賞]]受賞を祝福するイラストポエムを寄稿しており、同時に『[[COM (雑誌)|COM]]』連載のセルフパロディになっている。</ref>、元々、資質としては持ち合わせていたのだが、絵柄も大幅に変化したことから、困惑した愛読者も多かったようである。もっとも、後年の『劇画 [[人間革命]]』では劇画調の絵柄へ回帰しており、仕事ごとに絵柄を使い分けている。