'''ラ米・カリブ首脳会議'''(ラべい・カリブしゅのうかいぎ、[[ポルトガル語]] : CALC[[Calc]] : Cúpula da América Latina e do Caribe)は[[アメリカ合衆国]]と[[カナダ]]を除く南北[[アメリカ大陸]]諸国の首脳会議。中南米カリブ海統一首脳会議とも称する<ref name="ogura">[[小倉英敬]]「ラテンアメリカ 脱・新自由主義の歴史的意味」(『[[世界 (雑誌)|世界]]』2011年6月号)</ref>。
[[米州機構]](OAS)のうち[[北アメリカ]]の2ヶ国を含まず、([[アメキシコリカ合衆国]]と及び[[カナダ]])を除き、同機構参加資格停止(1962年-2009年)の[[キューバ]]を含む。アメリカ米国の影響力を低下させ、[[地域統合]]を目指す地域国際常設機構となるのがことを目標としている<ref name="ide">[http://www.ide.go.jp/Japanese/Research/Region/Latin/Brazil/2008/200812.html 12月 景気悪化に立ち向かうための蓄え] - ジェトロ・[[アジア経済研究所]]</ref>。
2011年12月3日、'''[[ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体]]'''となった<ref>[http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=590686 <EMeye>中南米・カリブ諸国共同体立ち上がる、米国の影響力低下は必至] モーニングスター社 2011/12/06</ref>。
== 加盟国 ==
1980年代、中米諸国で武力紛争が続くなか、米国の干渉を排して紛争を平和的に解決することを目的に中米4カ国で結成したグループが前身。同4カ国とそれを支援する南米4カ国が1986年に共同で開いた会議で始まった。会議がブラジルのリオデジャネイロで開かれたことから「リオ・グループ」の名前が付いた。 ▼
== 沿革 ==
中南米カリブ海諸国の7割をこえる24カ国。2009年8月に南米スリナム新規加入。2010年の議長国はメキシコ。
▲1980年代、中米諸国で武力紛争が続くなか、米国の干渉を排して紛争を平和的に解決することを目的に中米4カ国で結成したグループが前身。同4カ国とそれを支援する南米4カ国が1986年に共同で開いた会議で始まった。会議がブラジルのリオデジャネイロで開かれたことから「リオ・グループ」の名前が付いた。
== 会合 ==
===第1回会合===
[[2008年]][[12月16日]]から17日まで[[ブラジル]][[バイーア州]][[サルヴァドール]]に33カ国の代表(親米的とされる[[コロンビア]]と[[ペルー]]の2カ国以外の31カ国は国家元首)が集まった<ref name="ide" />。米国の支配から自立した平和の地域統合をめざす「サルバドル宣言」が採択された<ref>[http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2009-01-09/2009010906_01_0.html{{cite news |title=中南米・カリブ海諸国首脳会議/米支配からの自立を宣言]2009年1月9日 |newspaper=[[しんぶん赤旗]] |date=2009-01-09 |url=https://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2009-01-09/2009010906_01_0.html|accessdate=2011-02-15}}</ref>。
=== 首脳会議を準備する外相会議 ===
[[2010年]][[2月20日]]・[[2月21日]]、首脳会議を準備する外相会議がメキシコ南東部[[プラヤデルカルメン]]の保養地[[リビエラマヤ]]で開催された。首脳会議には[[ホンジュラス]]<ref>昨2009年にクーデターが起こり、新体制ができたとはいえ、民主主義体制と見なされず、招待されていない。</ref>を除いて地く域の内すべての国32カ国が参加するした。会議では、メキシコのエスピノザ外相が米国・カナダを除く自主的地域新機構の創設は歴史をつくるものだと挨拶した。また、[[エクアドル]]のパティニョ外相は同国国営アンデス通信に対し、新しい地域機構は「中南米・カリブ海諸国の政治・政策方針を協議する組織だ」と説明し、南北米大陸の基本的に全ての国が加盟している米州機構(OAS) に「とって代わるものではないが、その代案となるものだ」との認識を示した。<ref>[http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100221-00000082-mai-int{{cite <news |title=中南米・カリブ海諸国>:「米・加抜きで新機構を」検討へ] 2010年2月21日 |newspaper=毎日新聞 |date=2010-02-21 |url=http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100222k0000m030088000c.html}}</ref>。
=== 第2回会合 ===
[[2010年]][[2月23日]]に[[メキシコ]]・プラヤデルカルメンで開催。会議ではアメリカ合衆米国・カナダの参加を拒否する「中南米・カリブ海諸国機構」(仮称)を結成することが再確認された<ref>{{cite news |title=中南米カリブ 米国抜きの新機構 首脳会議で設立確認 公正・平等な国際秩序構築 |newspaper=しんぶん赤旗 |date=2010-02-21 |url=https://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2010-02-25/2010022501_01_1.html|accessdate=2011-02-15}}</ref>。
2012年には新機構の性格や具体的な機能について協議することになっている<ref name="ogura"/>。
==== この間の出来事 ====
[[2010年]][[6月8日]]、中南米歴訪中の[[ヒラリー・クリントン]][[アメリカ合衆国国務長官]]がエクアドルで中南米向け政策の演説を行った。クリントンは、中南米各国との「対等なパートナー」関係確立を強調し、合わせて「過去をほじくり返すところに前進の道はない」とも強調した。
=== 第3回会合 ===
[[2011年]]7月に[[ベネズエラ]]で開催予定。大統領[[ウゴ・チャベス]][[ベネズエラの大統領|大統領]]は「独立200年に当たるこの年には機構発足の合意にこぎつけたい」とコメントした<ref>「中南米・カリブ海諸国:新機構創設を再確認」毎日.jp2010年2月24日</ref>。29日、基本文書への合意が取り付けられ'''ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体'''(CELAC)が正式に発足した。
''以後は[[ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体]]を参照''
==関連項目==
* [[米州機構]]
*[[南米諸国連合]]
* [[ラテンアメリカ議会]]
==参考文献・脚注==
<references />
{{地域統合}}
{{DEFAULTSORT:らへいかりふしゆのうかいき}}
[[Category:地域統合]]
[[Category:ラテンアメリカ]] [[Category:カリブ海諸島]]
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