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== 概要 ==
[[タイ王国|タイ]]の[[古式ムエタイ]]に
[[尾崎允実]]により「地上で最も過激な格闘技」「地球上で最も危険な格闘技」と称された<ref>パンクラス15年の真実 総合格闘技の舞台裏回顧録 - 尾崎允実著 エンターブレイン ISBN 4757748094</ref>。一方で神事に近い性格を持ち、選手は試合とその前後だけでなく、日常においても礼節を強く求められる。対戦相手に攻撃的な言葉を浴びせたり罵ったりすると資格を剥奪される。試合前は2人の選手によって[[リング (格闘技)|リング]]の[[祭壇]]に舞踊を捧げ(「ヤイダンス」、ムエタイでの[[ワイクルー]])、ファイト中も伝統音楽が奏でられる。およそ1000年の歴史があると伝えられる<ref>[http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/sekai_ranker/list/CK2018071802000163.html 【知られざる世界ランカー】(36)ラウェイ・金子大輝「異国に根差す礼節のファイター」]『[[東京新聞]]』朝刊2018年7月18日(28面)2018年7月21日閲覧。</ref>。
日本国内では、ミャンマーのMTBFから公認を受けた競技団体として、[[KICKBOXING ZONE]](ZONE)とインターナショナル・ラウェイ・フェデレーション・ジャパン(ILFJ)の2団体が存在する。両団体は対立関係にあるが<ref>[https://miruhon.net/159633 人はなぜ戦うのか?映画『迷子になった拳』必見推薦作!格闘技もラウェイも詳しくなくても感動出来るドキュメンタリー] - 週刊ファイト・2020年12月11日</ref>、ZONEは2017年以降活動停止状態にあるため、2021年現在はILFJが事実上日本国内でのラウェイを統括している。
== 主なルール ==
===国内ルール===
※以下は2016年10月の[[後楽園ホール]]大会でのルール<ref>[http://www.boutreview.com/2/reports/lethwei/161027lethweigp.html 日本で初の純ラウェイ大会。“ミャンマーの英雄”が豪快KO勝利:10.27 後楽園] - バウトレビュー・2016年10月28日</ref>に基づく▼
立ち技の全てが許可<ref name="トゥン">{{cite news | url = https://ganryujima.jp/archives/3757 | title = 遂にベールを脱ぐ、地上最も過激なミャンマー・ラウェイ! 王者であり、英雄のトゥントゥンミン、インタビュー | publisher = [[巌流島 (格闘技団体)|巌流島]]公式サイト | date = 2016-07-20 | accessdate = 2020-09-24 }}</ref>。
フリーノックダウン制でダウンカウントを取らず、片方が負けを認めるか意識が戻らなくなるまで試合が続行される<ref name="トゥン"></ref><ref>{{cite news | url = https://wakutabi.com/6662 | title = 返り血を浴びてしまう!?世界一危険な格闘技ラウェイを生で観戦しに行こう! | publisher = wakutabi | date = 2018-03-08 | accessdate = 2020-09-24 }}</ref>。試合時間内に両者ともギブアップしない場合、引き分けとなる<ref>{{cite news | url = https://ch.nicovideo.jp/ganryujima/blomaga/ar958220 | title = KOされても試合は終わらない。ミャンマーラウェイ、我々はまだ世界を知らない! | publisher = [[巌流島 (格闘技団体)|巌流島]]チャンネル公式ブロマガ | date = 2016-01-27 | accessdate = 2020-09-24 }}</ref>。
公式試合などでダウンカウントを取る場合は、10カウントでなく「相手のダウン中にリングを一周歩き、勝利のジェスチャーを行う」ことをカウントとする。三回これを繰り返した時点でKO<ref>{{cite web | url = http://www.mtbfederation.com/?page_id=310 | title = ျမန္မာႏိုင္ငံရိုးရာလက္ေ၀ွ႕ၿပိဳင္ပြဲ ေအာင္လံလုပြဲစည္းမ်ဥ္းစည္းကမ္းမ်ား | publisher = မြန်မာနိုင်ငံရိုးရာလက်ဝှေ့အဖွဲ့ချုပ် | language=[[ミャンマー語]] | accessdate = 2020-10-01 }}</ref>。
試合は原則3分5R制(インターバル2分)で、判定がなく[[ノックアウト]]勝ちしか認められない。1ラウンド3回もしくは1試合で通算4回の[[ダウン]]で[[テクニカルノックアウト]]負けとなる。1~4Rまでの間は、選手または[[セコンド]]から[[審判員|レフェリー]]に要請することで、1回のみ試合中に2分間の「[[タイム]]」が取れる(タイムはダウン1回として数える)。ダウン中のタイムも認められ、その場合ダウン数の重複カウントはしない。試合中の流血・怪我等による[[レフェリーストップ]]・[[ドクターストップ]]もある。▼
===国際ルール===
ムエタイやキックボクシング等と違い[[チャンピオン]]という定義は無く、試合後に勝利者へ[[チャンピオンベルト]]の様な物が渡される事があるが、勝利者賞としての意味以上のものでは無い。▼
ミャンマー伝統ボクシング連盟は以下の公式ルールを定めている<ref>{{cite web | url = http://www.mtbfederation.com/?page_id=259 | title = စိန္ေခၚပ ြဲ (အလဲထိုး)စည္းမ်ဥ္းစည္းကမ္းမ်ား | publisher = မြန်မာနိုင်ငံရိုးရာလက်ဝှေ့အဖွဲ့ချုပ် | language=[[ミャンマー語]] | accessdate = 2020-09-24 }}</ref>。
;服装
[[ランキング]]制度も無い。かつては「[[ゴールデンベルト大会]]」が各階級の強豪選手が集い争う[[トーナメント]]であったが、近年は[[出場給|ファイトマネー]]や政治的問題、判定決着によるジム側や観客側の不信感等があり、強豪選手が出場を避ける様になり、この大会の勝者はかつての価値を持たない状況にある。▼
*コーナーに応じて赤または青のショートパンツを着用。
*手にはバンデージとして医療用包帯のみを巻く。
*お守りは落とさぬよう手首や腕にしっかりと巻く。
*武器にならぬ範囲であれば足首と膝にサポーターを付けても良い。
*アクセサリー類はすべて外し、髭と爪を綺麗に整える。
*マウスピースとファールカップの着用。
;禁止行為
*噛みつき、目突き、唾を吐きかける、倒れた相手を攻撃し続ける、髪を引っ張る、首を絞める。
*故意に金的を打つ。
*レフェリーの指示を無視する。
*周囲の人間に失礼な態度を取る。
*酩酊状態である。
*ロープにしがみつく。この状態でKOされた場合、正式なKOとみなされる。
*対戦相手を罵倒する。
*故意にダウンをする。
*倒れた相手を故意に踏む。
;試合の流れ
▲試合は原則3分5R制(インターバル2分)で、判定がなく[[ノックアウト]]勝ちしか認められない。1ラウンド3回もしくは1試合で通算4回の[[ノックダウン|ダウン]]で[[テクニカルノックアウト]]負けとなる。1~4Rまでの間は、選手または[[セコンド]]から[[審判員|レフェリー]]に要請することで、1回のみ試合中に2分間の「[[タイムアウト|タイム]]」が取れる(タイムはダウン1回として数える)。ダウン中のタイムも認められ、その場合ダウン数の重複カウントはしない。試合中の流血・怪我等による[[レフェリーストップ]]・[[ドクターストップ]]もある。尚[[ゴールデンベルト大会]]では、ムエタイ同様の採点による判定も採用している<ref>{{cite web | url = http://www.mtbfederation.com/?page_id=293 | title = ျမန္မာ့ရိုးရာလက္ေ၀ွ႕ၿပိဳင္ပြဲ ေရႊခါးပတ္ခ်န္ပီယံၿပိဳင္ပြဲ စည္းမ်ဥ္းစည္းကမ္းမ်ား | publisher = မြန်မာနိုင်ငံရိုးရာလက်ဝှေ့အဖွဲ့ချုပ် | language=[[ミャンマー語]] | accessdate = 2020-10-01 }}</ref>。
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===ランキング===
▲ムエタイやキックボクシング等と違い[[チャンピオン]]という定義は
▲[[ランキング]]制度も無い。かつては「[[ゴールデンベルト大会]]」が各階級の強豪選手が集い争う[[トーナメント方式|トーナメント]]であったが、近年は[[出場給|ファイトマネー]]や政治的問題、判定決着によるジム側や観客側の不信感等があり、強豪選手が出場を避ける様になり、この大会の勝者はかつての価値を持たない状況にあるようだ{{要出典|date=2025年1月}}。
== 日本格闘技界との交流と日本人選手 ==
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当時の様子は[[レッシング (企業)|株式会社レッシング]]で制作、[[テレビ朝日]]系列「[[報道ステーション]]」で紹介され瞬間最高視聴率18%を超えた。
当初は5対5の予定だったが、選手の怪我の為4名となり、「ミャンマーVSジャパン4対4対抗戦」と銘打たれ、団長に外国人初のムエタイ殿堂[[ラジャダムナンスタジアム]]認定王者[[藤原敏男]]を迎え、80年代最強のファイターとも言われた[[和術慧舟會]]総帥[[西良典]]、元[[修斗]]チャンピオンの[[田中塾]]塾長[[田中健一 (格闘技)|田中健一]]という夢の布陣に率いられ、4選手([[新美吉太郎]]、[[若杉成次]]、[[田村彰敏]]、[[山本武晴]])が参戦し、1勝2敗1分の結果を残した。<ref>ミャンマー国技「ラウェイ」大会 浜坂町のNGO高森代表が橋渡し - 神戸新聞・2004年7月8日</ref><ref>日本の5選手ラウェイ初参戦 浜坂町のNGO高森代表が働きかけ - 読売新聞・2004年7月3日</ref><ref>[http://www.boutreview.com/data/reports/040710aj-kick.html 全日本キックがミャンマーラウェイ大会に参戦] - バウトレビュー・2004年7月10日</ref>
2005年9月11日[[長崎平和記念ホール]]で[[西良典]]の主催で開催された「[[Kushima's Fight|Kushima's Fight10]]」で[[日本]]に初上陸し2試合が行われた。(1敗1分)※以下全て日本側勝利。
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2013年9月21日ヤンゴン・テンピュースタジアムに日本人2選手([[寒川直喜]]、[[藤原あらし]])参戦。(2分)
2016年2月14日ヤンゴン・テンピュースタジアムに日本人2選手([[金子大輝]]、[[NAOKI]]{{要曖昧さ回避|date=2022年2月}})参戦。(2敗)
2016年9月11日[[ネーブルカデナ|沖縄ネーブルカデナアリーナ]]「ZONE5」で初の日本人同士のラウェイ公認試合を開催。([[金子大輝]] 対 [[アイアンホース田中]])<ref>[
[[2016年]]に、[[ファースト・オン・ステージ]]代表の[[中村祥之]]が、ミャンマーのラウェイ統括団体であるMyanmar Traditional Boxing Federation(MTBF)より、[[ミャンマー人]]以外で初となる、1年間有効の「ラウェイプロモーターライセンス Grade-A」を取得<ref name="efight160912">[
2016年12月29日ヤンゴン・[[インセインフットボールスタジアム]]「Kayain New Year Lethwei Events」に[[金子大輝 (格闘家)|金子大輝]]が参戦。<ref>[
2017年2月16日[[後楽園ホール]]で
日本からは、[[KOUMA]]、[[山崎泰幸]]、[[山本祐希]]、[[奥田啓介]]、[[高橋奈七永]]の5選手が出場したが、0勝3敗2分と、1勝も出来ずに惨敗し、ファンの期待を大きく裏切る結果となった
2017年3月19日ヤンゴン・テンピュースタジアム「International Lethwei Fight2」に[[金子大輝 (格闘家)|金子大輝]]が参戦。
日本人初のミャンマー代表選手として、[[英国]]の[[マーティン・スータイ]](Martin Sutai)と対戦し、2ラウンドKOで勝利
2017年11月2日、[[川村英樹 (格闘家)|川村英樹]]が、
2017年12月10日、金子大輝が、[[ヤンゴン]]で行われた試合で、日本人選手として初めてミャンマー国内のタイトルを獲得した<ref>{{Cite news|url=https://withnews.jp/article/f0180321000qq000000000000000W06s10301qq000016992A|title=ミャンマーで英雄になった日本人「カネコ」世界一過激な格闘技で王者|author=染田屋竜太|newspaper=withnews|date=2018-03-21|accessdate=2018-03-21}}</ref>。
2018年12月16日、[[渡慶次幸平]]がヤンゴンで行われた、2018年の複数の試合を勝ち抜くなどした強豪を集めた大会「エアKBZグランドファイナル」で、トゥン・ミン・ラット(ミャンマー)と対戦。渡慶次は攻撃を避けて懐に飛び込み、右のフックなど強烈なパンチを見舞う戦法で圧倒した。優勢に試合を進め。1ラウンドから相手を転倒させた。2ラウンドでは、渡慶次の左ハイキックが決まるなどして、たびたびトゥン・ミン・ラットは地に伏せた。3ラウンドで勝負をかけた渡慶次のラッシュで転がったトゥン・ミン・ラットは立ち上がることができず、KOで試合が決まった。2018年の王者となった<ref>[https://www.excite.co.jp/news/article/Global_news_asia_5388 伝統格闘技ラウェイの渡慶次、ミャンマーで念願のKO勝利] - exciteニュース・2018年12月19日</ref>。
== 脚注 ==
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==外部リンク==
{{Commonscat|Lethwei}}
* [http://ilfj.or.jp/ インターナショナル・ラウェイ・フェデレーション・ジャパン]
{{スポーツ一覧}}
{{武道・武術}}
{{DEFAULTSORT:らうえい}}
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