「ブエノスアイレス地下鉄」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
運営者変更に伴い追記 |
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 改良版モバイル編集 |
||
(11人の利用者による、間の13版が非表示) | |||
27行目:
}}
[[ファイル:Subtes-2015.svg|thumb|240px|最終的な完成路線図]]
'''ブエノスアイレス地下鉄'''(ブエノスアイレスちかてつ、{{lang-es|Subte de Buenos Aires}})は[[アルゼンチン]]の首都[[ブエノスアイレス]]市内の[[地下鉄]]。[[路面電車]]のプレメトロとともにメトロビアス社 (Metrovias S.A.) の子会社'''エモバ'''社によって運営されている。また、'''ここでは、メトロビアス社自体についても記述する。'''
== 概要 ==
ブエノスアイレス地下鉄 ({{lang-es-short|''Subterráneo de Buenos Aires''}})、通称「'''スブテ''' ({{IPA-es|subte}})」は[[1913年]]に世界で13番目に開業した地下鉄で<ref>{{Cite news|url=https://
五月広場を中心に枝状に発展してきた路線は、スペインの[[小説家]][[ミゲル・デリーベス]]が記しているように“制限のある”路線網であり<ref name="Wilson2007">{{cite book|author=Jason Wilson|title=Buenos Aires: A Cultural and Literary History|url=https://books.google.com/books?id=0P2sP8xQg-oC|year=2007|publisher=Signal Books|isbn=978-1-904955-09-2}}</ref>、市の中心部への混雑を緩和するため、南北へ路線を広げる計画が進められている。
2015年現在営業中の地下鉄路線は6路線 (A、B、C、D、E、H線)であり、駅は総数85駅。6路線合計の全長は{{convert|53.9|km|mi|sp=us}}にのぼる<ref name="metrovias">{{cite web |url=http://www.metrovias.com.ar/Metrovias/StaticPage/Institucional/Nuestra-compa%C3%B1ia/3400 |title=Nuestra compañía – ¿Qué hacemos? |publisher=Metrovias |language=Spanish |
主要路線は20世紀の前半に急ピッチで完成した。[[第二次世界大戦]]をきっかけとして、その建設ペースは大幅に落ち込むことになるが、1990年代後半から再び4つの新路線の計画が進められることになった。しかしながら急激な人口増加に伴う公共交通のニーズにより、当初の計画では安定した輸送が実現できないことがわかり、2015年現在、新たにF・G・I線の3路線を建設する「ブエノスアイレス市計画670」と、F・G線は建設し、I線は今後のニーズを考慮した上で新たに建設計画を立てるという「PETERSプラン」の2つの建設計画が検討されている。
42行目:
2015年現在、[[ブエノスアイレス]]は[[アルゼンチン]]国内の都市で唯一地下鉄網を持つ都市だが、同国第二の都市[[コルドバ (アルゼンチン)|コルドバ]]や第三の都市[[ロサリオ]]でも近年地下鉄計画が持ち上がっている<ref>[http://www.notiexpress.com.ar/contentFront/rosa-locales-8/retoman-el-proyecto-para-licitar-un-tranvia-metropolitano--213285.html Retoman el proyecto para licitar un tranvía metropolitano ] – 21 July 2015.</ref><ref name="La Voz cordoba">{{cite web|title=El municipio empieza a estudiar la factibilidad de un subte en Córdoba|url=http://archivo.lavoz.com.ar/07/12/15/secciones/grancordoba/nota.asp?nota_id=144390|website=La Voz|publisher=La Voz|accessdate=2016-01-17}}</ref>。
2000年代後半から車体への[[落書き]](いわゆる[[グラフィティ]]、英語ではトレイン・ボムと呼ばれる)が発生・増加し、一時的は車体の側面をほぼ全てグラフィティで埋めつくされた車両も存在した<ref name="Grafiti" />。地下鉄の印象に大きな影響を与えることからメトロビアスは特殊な洗浄材を使用して、2014年頃からグラフィティの除去を開始した<ref name="Grafiti">https://enelsubte.com/noticias/tres-jovenes-limpian-grafitis-en-la-linea-c/ - enelsubte.com</ref><ref>https://enelsubte.com/noticias/grafitis-descontrol-tierra-3124/ - enelsubte.com</ref>。2019年現在、運用中の車両でグラフィティが描かれているものはほぼ存在しない<ref group="注釈">運用を離脱し、地上で保管されている車両には地上に出た後にグラフィティを被ってしまったものが存在する[https://enelsubte.com/noticias/se-profundiza-el-deterioro-del-brugeoise-donado-a-ciudad-universitaria/ 参考]。</ref><ref>https://enelsubte.com/noticias/metrovias-cumple-un-cuarto-de-siglo-a-cargo-del-subte/ - enelsubte.com</ref>。
<gallery>
</gallery>
94 ⟶ 92行目:
**なお、昇圧後も木造車は数両が昇圧改造を受け動態保存されている<ref>https://enelsubte.com/noticias/probaran-la-primera-formacion-la-brugeoise-restaurada-para-el-servicio-historico/ - enelsubte.com</ref>。
<gallery>
</gallery>
*上記の電車・"La Brugeoise"の置き換えとして、[[中華人民共和国]]の鉄道車両メーカー、中国北車製の電車・"[[ブエノスアイレス地下鉄200形電車|CNR 200]]"が導入された<ref>https://enelsubte.com/noticias/cnr-unica-oferente-los-trenes-la-2584/ - enelsubte.com</ref>。
<gallery>
</gallery>
*2013年の昇圧から2017年まで不足していた上記の中国製の電車・"CNR 200"を補う目的で、D線から2編成の"{{仮リンク|ブエノスアイレス地下鉄Fiat Materfer電車|label=Fiat-Materfer|en|Fiat-Materfer_(Buenos_Aires_Underground)}}"、および後述の"Siemens-O&K"の体質改善車である"Emepa/Alstom"が応援として活躍した<ref name="O&K" /><ref name="Coche Unico">https://enelsubte.com/noticias/el-coche-unico-radiografia-de-un-proyecto-inconcluso/ - enelsubte.com</ref>。
<gallery>
</gallery>
120 ⟶ 118行目:
レアンドロ・N・アレム駅でE線、カルロス・ペシェグリーニ駅でC線、D線、プエジレドン駅でH線、ドレゴ駅で近郊路線のサンマルティン線<ref group="注釈">チャカリータ駅での接続。</ref>、フェデリコ・ラクロセ駅で近郊路線のウルキサ線(U線)、フアン・マヌエル・デ・ロザス駅で近郊路線のミトレ線に接続している<ref group="注釈">ヘネラル・ウルキサ駅での接続。</ref><ref>https://www.metrovias.com.ar/index.php/mapas/#gallery-5dc924325a1f8-2 - Mapa de Linea B - Metrovias</ref>。[[2003年]]にフェデリコ・ラクロセ駅とロス・インカス駅の区間が、2013年にロス・インカス駅とフアン・マヌエル・デ・ロザス駅の区間が延伸・開業した。
なお、現在運行されているこの地下鉄の路線のなかでは、当路線だけが[[第三軌条方式]]集電を採用しているが、後述のマドリードからの中古地下鉄車完全導入の際に、世界でも例を見ない架線式への転換をする方針であった。しかしマドリードからの中古車に不具合が多く見つかり、同所からの中古車導入が中止されこの計画は進んでいない<ref name="Trenes del Urquiza">https://enelsubte.com/noticias/por-que-los-trenes-del-urquiza-no-bajan-a-la-linea-b/ - enelsubte.com</ref><ref group="注釈">「中国製の電車が新車で導入され、現在の車両を全て置き換える」という話があるが、新車の導入については決定がなされていないため、これは間違い。</ref>。
=== 車両 ===
126 ⟶ 124行目:
;元・[[東京メトロ丸ノ内線|営団丸ノ内線]]車両
*日本の[[帝都高速度交通営団|営団地下鉄]](現・[[東京地下鉄|東京メトロ]])で使用されていた[[営団500形電車|営団300/500/900形電車]]を、[[1995年]] - [[1996年]]にかけて譲受した車両。現地では主要機器の製造元([[三菱電機]])より'''"Mitsu"'''、'''"Mitsubishi"'''、'''"Coche Mitsubishi"'''、'''"Mitsubishi Eidan"'''などと呼ばれ親しまれている<ref>[https://enelsubte.com/noticias/final-carrera-los-mitsubishi-3139/ ¿Final de carrera para los Mitsubishi?] - enelsubte.com</ref>。
*譲渡当時、状態の良さと現代の車両にも通じる設備でありながら、30年以上使用された車両であるという事実を驚かれたというエピソードがある。現在でも、側面にステップが設置され大半の車両の塗装が塗り替えられた以外は譲渡時の形態をほぼ留めており、日本語で書かれたプレートなども残っている。本形式の投入で、後述する従来からの車両は全て淘汰された。
*老朽化による故障が相次いだため、2015年よりCAF6000による置き換えが開始され、運用を離脱し廃車となる車両が発生している。なお、後述のCAF5000においてアスベストの使用が発覚した際、本形式に関しても暖房装置および車体側面の化粧板などにアスベストが使用されていることが発覚したが、直接人体に触れる可能性がある暖房装置部分のアスベストの除去を行った上で運用を継続している<ref>[https://enelsubte.com/noticias/la-ciudad-reconocio-la-presencia-de-asbesto-en-los-mitsubishi-de-la-linea-b/ La Ciudad reconoció la presencia de asbesto en los Mitsubishi de la línea B] - enelsubte.com</ref><ref name="enelsubte.5000">[https://enelsubte.com/noticias/insolito-larreta-quiere-que-nacion-pague-por-los-trenes-con-asbesto-que-compro-macri/ Insólito: Larreta quiere que Nación pague por los trenes con asbesto que compró Macri]- enelsubte.com</ref>。
*2016年3月、[[東京地下鉄|東京メトロ]]が現地で走行中の4両を買い戻す方向で交渉中であると報じられ、同年7月11日にブエノスアイレスを離れた4両(771,734,584,752)が航路で[[大黒埠頭]]に到着。同月21日 - 22日の未明に、それぞれ2両ずつ中野検車区に搬入された<ref>{{Cite press release|和書|url=https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews20160720_60.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/20201105140108/https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews20160720_60.pdf|format=PDF|language=日本語|title=アルゼンチン共和国ブエノスアイレスで活躍した丸ノ内線旧500形車両が約20年ぶりに東京に里帰りします!|publisher=東京地下鉄|date=2016-07-20|accessdate=2021-01-29|archivedate=2020-11-05}}</ref><ref>{{cite news|url=
<gallery>
J30_812_ET_669,_Fahrgastraum.jpg|座席モケットが張り替えられた車内
</gallery>
143 ⟶ 140行目:
*しかし、品質や信頼性の低さに起因する故障が相次いだうえ、CAF5000系については車体の複数個所に[[アスベスト]]が使用されていることが発覚し、輸出元のスペインと輸入先のアルゼンチンの国際問題に発展<ref name="enelsubte.5000" />。全車両が運用から離脱することとなった<ref name="enelsubte.5000" />。
<gallery>
</gallery>
154 ⟶ 151行目:
*このほか、1994年の一時期にはメトロポリタン・キャメル製電車の老朽化と軍事製造社製電車の事故による車両不足から、線路がつながっているウルキサ線(U線)の'''[[Toshiba (ウルキサ線用電車)|Toshiba]]'''が転用され、2両編成を2本連結した4両編成で運用された<ref name="Trenes del Urquiza" /><ref>http://busarg.com.ar/fotogaleria/displayimage.php?album=67&pos=61 - BUSarg.com</ref>。
<gallery>
</gallery>
167 ⟶ 164行目:
*"Nagoya 5000"はその名の通り日本の名古屋市営地下鉄から譲渡された元同地下鉄東山線の[[名古屋市交通局5000形電車|5000形]]電車である。[[2015年]]に運用を開始した。5編成在籍し、先にC線に入っていた下記の"Nagoya"3形式と同様の改造がなされている<ref>https://enelsubte.com/noticias/arriban-al-puerto-otros-12-coches-nagoya-5000-para-la-linea-c/ - enelsubte.com</ref>。
<gallery>
</gallery>
*"CNR 200"は[[2018年]]から[[2019年]]にかけてA線から転属した中国製の新型車両である。2019年9月に下記の"Nagoya 300"・"Nagoya 250"・"Nagoya 1200"をすべて置き換えた<ref name="Adios Nagoya">https://enelsubte.com/noticias/linea-c-adios-nagoya-hola-cnr/ - enelsubte.com</ref>。これにより、C線で運用される車両は全て冷房付きとなった。
<gallery>
</gallery>
*"Nagoya"は元[[名古屋市営地下鉄東山線]][[名古屋市交通局300形電車|300形]]・[[名古屋市交通局100形電車|250形]]・[[名古屋市営地下鉄名城線|名城線]][[名古屋市交通局1000形電車|1200形]]で1999年に登場した。導入に当たり[[集電装置|パンタグラフ]]取り付けや制御装置を東洋電機製の[[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT-VVVF]]インバータに交換、[[車椅子スペース]]の設置など大幅な改造が[[大阪車両工業]]にて施工された。このように電気機器は新しく更新されているものの、車内については特に手を加えられず、冷房装置も搭載されていない。20年にわたり親しまれた"Nagoya 300"・"Nagoya 250"・"Nagoya 1200"であったが、
<gallery>
</gallery>
*"Siemens-O&K"は[[1934年]]の開業期にドイツで製造された車両。電装品はその名の通り[[シーメンス]]製。[[ベルリンSバーン]]の車両(のちのドイツ鉄道477形電車)とほぼ同形であるが、架線集電式で前面が貫通路付きの3枚窓である点などが異なる。いくつかの編成がH線開通時に同線へ転属したが、そちらでも2016年に運行から退いた<ref>https://enelsubte.com/noticias/el-ultimo-viaje-de-los-siemens-en-la-linea-h/ - enelsubte.com</ref>。
<gallery>
</gallery>
205 ⟶ 202行目:
*1980年代から1990年代にかけて製造された"Fiat Materfer"。[[フィアット]]社の現地子会社[[Materfer|Fiat Materfer]]製の車体に、ドイツ[[AEG]]もしくはシーメンス社製の電装品を搭載している。[[電機子チョッパ制御]]<ref name="Coche Unico" />。
<gallery>
</gallery>
*フランスに本社を置く多国籍鉄道車両メーカーである[[アルストム]]社で製造された[[アルストム・メトロポリス]]シリーズを採用する"[[ブエノスアイレス地下鉄100形電車|Alstom 100]]"電車。2001年から2009年の間にブラジルの[[サンパウロ]]もしくはアルゼンチンの[[ラプラタ (アルゼンチン)|ラプラタ]]にあるアルストムの工場で製造され、100形電車とも呼ばれる<ref>https://subte-de-buenos-aires.fandom.com/es/wiki/Alstom_Metropolis_Serie_100 - Subte de Buenos Aires Fandom.com</ref>。
<gallery>
</gallery>
*最新型のアルストム製の電車"Alstom 300"。こちらもメトロポリスシリーズを採用し、ブラジルのサンパウロにあるアルストムの工場(かつての[[マフェルサ]])で2014年より製造され、300形電車とも呼ばれる<ref>https://subte-de-buenos-aires.fandom.com/es/wiki/Alstom_Metropolis_Serie_300 - Subte de Buenos Aires Fandom.com</ref>。
<gallery>
</gallery>
*元名古屋市営地下鉄の中古である"Nagoya"の3形式は導入当時、当路線で運用されていたが、"Alstom 100"に置き換えられてC線へ転属した<ref name="Adios
Nagoya" />。
<gallery>
</gallery>
240 ⟶ 237行目:
*"Fiat Materfer"も使用されている<ref name="Coche Unico" />。
<gallery>
</gallery>
253 ⟶ 250行目:
*2016年よりアルストム・メトロポリス・シリーズを採用した"Alstom 300"電車が使用されている。同年内に同線は全てこの[[ブエノスアイレス地下鉄300形電車|Alstom 300]]に統一され、これによりH線で使用される電車は100%冷房車となった。
<gallery>
</gallery>
*新車の導入が財政的に困難であったことから、2007年の開業に当たってはC線で余剰となっていた"Siemens-O&K"を用いることになった。同車はD線でも活躍した<ref>http://subtesdebuenosaires.blogspot.com/2013/02/siemens-o.html - SUBTES DE BUENOS AIRES</ref>。
<gallery>
</gallery>
*"Siemens-O&K"には車体に新車同然の体質改善を行った車両が登場したが、上記新車の導入に合わせ体質改善を行っていない車両とともに[[2016年]]に運用から離脱した。"Emepa"および"Alstom"という愛称が付けられている<ref>"PROYECT DE RESOLUCION" - Pagina 1 de Proyect de la Norma - ブエノスアイレス自治市議会</ref><ref name="O&K">https://subte-de-buenos-aires.fandom.com/es/wiki/Coches_Siemens-Schuckert_Orenstein_y_Koppel - Subte de Buenos Aires Fandom.com</ref><ref group="注釈">体質改善工事を施行した企業にちなむ。</ref>。
<gallery>
</gallery>
282 ⟶ 279行目:
*1989年より同国の鉄道車両製造メーカーである[[Materfer]]および[[:es:Fabricaciones_Militares|軍事製造(Fabricaciones Militares)]]で製造された"Materfer"電車が使用されている<ref name="Premetro">https://enelsubte.com/noticias/el-premetro-cumple-30-anos/ - enelsubte.com</ref>。定員は137人で最高時速は設計上70km<ref name="Premetro" />。
<gallery>
</gallery>
290 ⟶ 287行目:
=== ウルキサ線({{lang|es|Linea Urquiza}}) ===
[[ファイル:Mapa-Urquiza.jpg|thumb|250px|ウルキサ線路線図]]
フェデリコ・ラクロセ駅と西方にある[[サン・ミゲル]]市のヘネラル・レモス駅を結ぶ路線で、地下区間は一切存在しないうえ、フェデリコ・ラクロセ駅でB線と接続する以外は各駅での他路線との接続はない<ref group="注釈">コロネル・リンチ駅で同駅と別の近郊路線のミトレ線ミゲレテス駅を結ぶサン・マルティン将軍支線と接続していたが、この支線は1960年代初頭に廃止となった。</ref>。路面電車を運営した"Tranvia rural"が1888年に開通させた路線で、この区間は路面電車だけではなく、途中のルベン・ダリオ駅で分岐する線路を経由し、[[ラプラタ川]]を渡る連絡船を通して[[エントレ・リオス州]]や[[ミシオネス州]]、さらには[[パラグアイ]]に直通する機関車牽引列車も走行した<ref name="laguna">[http://www.lagunapaivaweb.com.ar/Documentos/lineagralurquiza.htm ''LineaUrquiza''] - lagunapaivaweb.com - 2021年3月12日閲覧</ref>。
アルゼンチン各地の民営・州営鉄道と同様、[[フアン・ペロン]]が同国大統領の時代の[[1949年]]に国有化され、[[標準軌|軌間1,435 mm]](標準軌)で構成される鉄道網・
前述の通り、この路線は本来、直流電化・架空電車線方式の路面電車路線(軌道線)として開業したことから、1950年代後半から1990年代前半までは、徐々に区間を縮めながらも架空電車線方式と併用されていた。なお、この第三軌条化工事を含む路線改良事業が日本政府および日本国内各企業に代表される日本連合によって1970年代初めに施行されており、後述する後述の電車"Toshiba"はその完成に合わせて導入されたものである<ref group="注釈">B線の電車は車体外板取り換えなどの大掛かりなものを除き、ウルキサ線のルベン・ダリオ車両工場で修繕を行う。</ref>。なお、この区間を経由する機関車牽引列車は2011年より運行されていない<ref>[https://enelsubte.com/noticias/asi-esta-hoy-el-gran-capitan/ ''Asi esta hoy El Gran Capitan''] - enelSubte - 2018年1月29日作成・2021年3月12日閲覧</ref>。
このウルキサ線及び各地下鉄路線と路面電車路線の運営権は1993年よりアルゼンチン政府により認可され引き継いでいるものであり、契約期限の過ぎた2017年12月に同線の運営権が競売に賭けられたが、ひとまず18か月分の運営権は従来通りメトロビアスが引き続いだ<ref>[https://enelsubte.com/noticias/prorrogan-por-18-meses-la-concesion-de-metrovias-en-el-urquiza/ ''Prorrogan por 18 meses la concesiodn de Metrovias en El Urquiza''] - enelSubte - 2017年12月20日作成・2021年3月12日閲覧</ref>。しかし、この延長契約が終了するとメトロビアスの運営する路線は地下鉄路線と路面電車路線含め全て競売に賭けられることになる。そのため、メトロビアスは25年以上続いている運営を手放さないよう、[[ドイツ鉄道]](旧国鉄、DB)と協力し、次の15年間の運営権を落札させるための努力をしている<ref>[https://enelsubte.com/noticias/metrovias-apuesta-a-la-alianza-con-deutsche-bahn-para-retener-el-subte-y-el-urquiza/ ''Metrovias apuesta a la alianza con Destsche Bahn para retener El Subte y El Urquiza''] - enelSubte - 2019年2月15日作成・2021年3月12日閲覧</ref><ref>[https://enelsubte.com/noticias/macri-quiere-privatizar-urquiza-belgrano-norte-15-anos/ ''Macri quiere privatizar Urquiza y Belgrano Norte 15 anos''] - enelSubte - 2019年8月22日作成・2021年3月12日閲覧</ref>。
<gallery>
</gallery>
=== 車両 ===
304 ⟶ 301行目:
{{Main|Toshiba (ウルキサ線用電車)}}
<gallery>
</gallery>
334 ⟶ 331行目:
駅構内でも改修工事が行われており、階段やエレベータなどの更新工事も行われている。エスカレーター設置工事も行っており、特に[[バリアフリー]]対策には積極的である。
== 脚注 ==▼
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===▼
<references group="注釈" />▼
=== 出典 ===▼
{{Reflist|2}}
==参考文献==
344 ⟶ 348行目:
*[[名古屋市営地下鉄]]
*[[早川徳次 (東京地下鉄道)|早川徳次]]
▲== 脚注 ==
▲=== 注釈 ===
▲<references group="注釈" />
▲=== 出典 ===
== 外部リンク ==
|