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層構造: 6層構造は新皮質の話というのがわかるように。
 
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'''大脳皮質'''(だいのうひしつ、{{lang-en-short|Cerebral cortex}})は、[[大脳]]の表面に広がる、[[神経細胞]]の[[灰白質]]の薄い層。その厚さは場所によって違うが、1.5~45mmから4.0mmほどで、[[大脳基底核]]と呼ばれる灰白質の周りを覆っている。

知覚、随意運動、思考、推理、記憶など、[[脳]]の高次機能を司る。り、神経細胞は規則正しい層構造をなして整然と並んでいる。両生類から見られる古皮質と、哺乳類で出現する[[新皮質]]がある。個体発生の初期には古皮質が作られ、後に新皮質が作られる。[[アルツハイマー病]]では[[βアミロイド]]の沈着による斑が観察される。
 
== 各部の名称 ==
大脳皮質の各部には名称が与えられている。しかし名称は一通りではなく、いくつかの異なる観点から与えられた名称が、混在したまま使用されている。
 
一つめに、[[脳溝]]などの、肉眼で確認できる構造を基準にして与えられたマクロ解剖学的な名称がある([[脳葉]]、[[脳回]]、[[脳溝]]など参照)。
 
二つめに、顕微鏡や染色技術などを用いて確認される微視的な構造を基準にして与えられたミクロ解剖学的・細胞構築学的な名称がある([[ブロードマンの脳地図]]など参照)。
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== 解剖的構造 ==
[[File:Gyrus sulcus ja.png|thumb|300px|大脳表面のしわ。盛り上がった部分を[[脳回]]、へこんだ部分を[[脳溝]]と言う。]]
[[ファイルFile:Brain diagram ja.svg|thumb|300px|外側から見た大脳皮質の解剖的区分
{| class="wikitable" style="width: 100%;"
| style="background-color: #90bbdd"|[[前頭葉]]
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大脳は表面から見ると多数のしわが走っていることが特徴的である。このしわによるくぼみを[[脳溝]]、ふくらみを[[脳回]]と呼ぶ。とくに外側を横に伸びる'''[[外側溝]]'''('''シルヴィウス溝''')と縦に伸びる'''[[中心溝]]'''はよく目立ち、解剖的区分の目安として重要である。
 
大脳皮質(新皮質でない部分も含む)は、おおまかに以下の6つの領域に分けられる参照: 詳細は[[脳葉]]を参照
 
;[[前頭葉]]:外側溝より上側で、中心溝より前側の部分
; [[辺縁前頭葉]]:
;[[頭頂葉]]:外側溝より上側で、中心溝より後側の部分で、[[頭頂後頭溝]]から[[角回]]あたりより前側の部分
;[[側頭葉]]: 外側溝より側で、角回あたり中心溝より前側の部分
; [[頭頂葉]]
;[[後頭葉]]:頭頂後頭溝あたりより後側の部分
;[[島皮質]]: 外側溝が内より上にくぼん広が、中心溝よ後側の部分で[[頭頂後頭溝]]からは見えなくなっ[[角回]]ありより前側の部分
; [[側頭葉]]
;[[前頭葉]]: 外側溝より側で、中心溝角回あたりより前側の部分
; [[後頭葉]]
;[[後頭葉]]: 頭頂後頭溝あたりより後側の部分
*; [[大脳新皮質]]
: 外側溝が内側にくぼんで広がり、外からは見えなくなった部分
<!--
; 内側面
: [[大脳縦裂]]に面し、左右半球が向かい合っている面
; 下面
: [[眼窩]]や[[小脳]]に接している面
 
[[大脳辺縁系]]も古皮質や原皮質と呼ばれて大脳皮質に加えることがある。
-->
; 辺縁皮質または{{仮リンク|辺縁葉|en|Limbic lobe}}
;[[辺縁葉]]:
: [[帯状回]]、[[海馬傍回]]、[[海馬 (脳)|海馬]] などを含む<ref>{{脳科学事典|前脳}}、 {{脳科学事典|脳弓}}、 2021年3月11日閲覧。</ref><ref>{{Cite web|和書|author=川村光毅|url=https://www.excite.co.jp/dictionary/ency/content/大脳辺縁系/|title=大脳辺縁系|work=平凡社 世界大百科事典|website=エキサイト辞書|accessdate=2021-03-11}}</ref>。
 
海馬は新皮質ではないが、大脳皮質には含まれると言ってもよい。なお、「[[大脳辺縁系]]」には大脳皮質以外の部分も含まれる。
 
== 層構造 ==
[[ファイルFile:Gray754.png|thumb|層構造 - 左が細胞染色, 右が繊維構造.<br /><span style="font-size: smaller;">上から順に分子層(molecular layer, I層)から多形細胞層(layer of polymorphous cells, VI層)まで描かれている。</span>]]
 
大脳皮質の大部分の領域('''[[新皮質]]'''、同種皮質)では、神経細胞は規則正しい6層構造をなして整然と並んでいる<!-- 特徴を持つ -->。この6層は外側から順に
# 分子層
# 外顆粒層
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と呼ばれる。
 
=== 層構造の不均一性 ===
[[{{仮リンク|コルビニアン・ブロードマン|ブロードマン]]en|Korbinian Brodmann}}は、新皮質の6層構造を詳しく観察した結果、皮質の場所によって一部の層が厚くなったり薄くなったりするなど、細胞構築が均一でないことを発見した。ブロードマンは細胞構築の違いに基づき大脳皮質を52の領域('''野''')に区分した。この区分は現在[[ブロードマンの脳地図]]と呼ばれ、[[脳機能局在論]]において位置を示す基準としてよく用いられている。たとえば後頭部に位置する新皮質の17野では、[[外側膝状体]]からの軸索を受ける第4層が分厚く発達している。外側膝状体は[[網膜]]から入力を受けておりいるほかまた17野は[[視覚]]情報の処理をしていると見なせるデータも多くあることから、この領野の細胞構築的特徴と処理している情報の間には一定の関係があると考えられている。
 
==関連項目 脚注 ==
*[[大脳新皮質]]
*[[海馬 (脳)]]
*[[脳]] - 大脳皮質 - [[神経細胞]]
*[[脳科学]] - [[脳神経外科学]] - [[解剖学]]
*[[神経科学]]
*[[脳機能局在論]] - [[脳機能マッピング]] - [[脳機能イメージング]]
*[[失外套症候群]]
 
==脚注==
{{Reflist}}
 
== 関連文献 ==
* 金子 武嗣 [http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnlabstract_ja.php?cdjournal=jser1971&cdvol=59&noissue=3&startpage=178 「大脳皮質の神経回路」] ''Equilibrium Research'' '''Vol.59''' , No.3 (2000) pp.178-185
 
== 関連項目 ==
{{Commonscat|Cerebral cortex}}
* [[大脳新皮質]]
日本のオープンアクセス文献
* [[海馬 (脳)]]
* 金子 武嗣 [http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnlabstract_ja.php?cdjournal=jser1971&cdvol=59&noissue=3&startpage=178 「大脳皮質の神経回路」] ''Equilibrium Research'' '''Vol.59''' , No.3 (2000) pp.178-185
* [[脳]] - 大脳皮質 - [[神経細胞]]
* [[脳科学]] - [[脳神経外科学]] - [[解剖学]]
* [[神経科学]]
* [[脳機能局在論]] - [[脳機能マッピング]] - [[脳機能イメージング]]
* [[失外套症候群]]
* {{ill2|大脳皮質ホムンクルス|en|Cortical homunculus}} - 大脳皮質に対応する体の部位を示した図解。
 
== 外部リンク ==
* {{脳科学事典|大脳皮質}}
* {{脳科学事典|前脳}}
* {{脳科学事典|記事名=大脳皮質の発生|執筆者=廣田ゆき、[[仲嶋一範]]}}
* {{脳科学事典|大脳皮質の局所神経回路発生|nolink=yes}}
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[[Category:脳神経解剖学]]
[[Category:獣医学]]
[[Category:大脳]]