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{{基礎情報 会社
|社名 = 京都電燈株式会社
|英文社名 = Kyoto Electric Light Co., Ltd.
|ロゴ = [[File:Keifuku logo.svg|200px]]
|画像 = [[File:Kansai Electric Power Company Kyoto Branch.jpg|300px]]
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|国籍 = {{JPN}}
|本社所在地 = [[京都府]][[京都市]][[下京区]]<br />塩小路通烏丸西入([[京都駅]]前)
|設立 = [[1887年]](明治20年)11)[[11月1日]]
|業種 = [[:Category:日本の電気事業者 (戦前)|電気]]・[[:Category:日本の鉄道事業者|鉄道]]
|事業内容 = [[電力会社|電気供給事業]]、[[鉄道事業者|鉄軌道事業]]
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*[[中江龍二]] 14,550株
*[[明治安田生命保険|明治生命]] 14,519株
|特記事項 = 上記データは1942年(昭和17年)度<ref>[{{NDLDC|1069958/314}} 『株式年鑑 昭和17年度』](国立国会図書館デジタルコレクション)</ref>。}}1944年(昭和19年)に清算完了。
}}
'''京都電燈株式会社'''(きょうとでんとう、{{Lang-en-short|Kyoto Electric Light Co., Ltd.}}<ref>[{{NDLDC|804846/78}} 『全国銀行会社決算報告集 : 英和対照 41年度 下半期』](国立国会図書館デジタルコレクション)</ref>)は、かつて存在した[[日本]]の[[電力会社]]。[[18881887年]]([[明治21]]20年)に創立し、[[近畿地方|関西]]から[[北陸地方|北陸]]にかけての地域をテリトリーとした。
 
日本初の営業用[[水力発電]]である[[琵琶湖疏水]]の[[蹴上発電所]](発電所は京都市営)から生み出される当時としては大量の電力を背景として、発電コストを低下させ電灯料金も引き下げ、電灯の本格的普及に貢献した。また京都電燈から供給される豊富な電力は、[[京都市]]の産業振興に大きく貢献し、{{要出典範囲|日本初の[[路面電車]]である[[京都電気鉄道]](後に[[京都市電]]へ買収)を[[1895年]](明治28年)に走らせる事にもつながった<ref>{{Cite book |和書 |author=社団法人 工学会 |author2=財団法人 啓明会 |year=1928 |title=明治工業史 電気篇 | pages=329-333,364 |id={{NDLJP |1226026/190}} |ref=harv }}</ref>。|date=2022年1月}}
 
戦時の[[配電統制令]]によって[[1942年]]([[昭和]]17年)に解散した。
 
== 沿革 ==
京都電燈は、[[18881887年]](明治2120)4月、京都電燈会社([[1893年]](明治26年)2)11月に京都電燈株式会社に改称。)として創立した。[[1889年]](明治22年)7月21日に全国で4番目の電燈会社として、[[高瀬川 (京都府)|高瀬川]]西岸<!--(現在の立誠小学校跡地の南)-->に社屋を設け営業を開始した。当初は会社敷地内で石炭による火力発電を行い、直流による近距離低圧配電を行った。
当初は会社敷地内で石炭による火力発電を行い、直流による近距離低圧配電を行った。
 
琵琶湖疏水の蹴上発電所が市営事業として営業を開始した後、[[1892年]](明治25年)に京都電燈は火力発電を廃止し蹴上発電所からの電力の供給を受けることを願い出、許可を受けた。これを契機に低圧直流から高圧交流への転換を行った。
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石炭火力は[[1894年]](明治27年)にいったん全廃するものの、その後需要の増加に伴い復活し、[[1900年]](明治33年)には新たな火力発電所である東九条発電所を着工することとなった。
 
その後、[[1914年]]([[大正]]3年)からはに[[えちぜん鉄道勝山永平寺線|越前線]]を開業させたのを機に、[[京都府]]と[[福井県]]において鉄道業を行うようになる。これは安定した電力の供給先を確保するのが目的で、[[戦前]]は[[東京電燈]](後の[[江ノ島電鉄線]]や[[東武伊香保軌道線]]などが該当)など多くの会社で行われていた。[[1918年]](大正7年)には、[[京福電気鉄道嵐山本線|嵐山電車軌道]]を合併した。
 
[[1925年]](大正14年)[[9月27日]] にはそのノウハウを生かして[[叡山電鉄叡山本線|叡山線]]と[[京福電気鉄道北野線|北野線]]を開業。[[1927年]](昭和2年)には子会社として[[鞍馬電気鉄道]]を設立する。そして沿線のバス会社と猛烈な乗客争奪合戦を繰り広げた後傘下に収め([[京都バス]]の前身)、事実上洛北嵐山方面の交通機関を一手に担うこととなる。
 
戦時の配電統制により、[[1941年]](昭和16年)に発送電部門と配電部門の出資譲渡命令が出された。鉄道業等の陸上輸送事業は、[[1942年]](昭和17年)[[3月2日]]に[[京福電気鉄道]]へ継承された。同年4月1日に発送電部門を[[日本発送電]]に譲渡、配電部門を[[関西配電]]と[[北陸配電]]へ継承して清算に入り、[[1944年]](昭和19年)に清算が完了した。
鉄道業等の陸上輸送事業は、[[1942年]](昭和17年)3月に[[京福電気鉄道]]として分離発足した。
同年4月1日に発送電部門を[[日本発送電]]、配電部門を[[関西配電]]、[[北陸配電]]に出資、以降清算に入り、[[1944年]](昭和19年)に、清算を完了した。
 
=== 年表 ===
*[[18891887年]](明治2120年)京都電燈会社設立。京都府から会社建設用地の払下を受ける。
*[[1889年]](明治22年)移動式発電機を[[東京電燈]]から借り入れ、[[都をどり]]において京都における最初の[[白熱電球|白熱灯]]の点灯を実施。本社敷地に発電機を設置し、本格営業開始。
*[[1892年]](明治25年)株主総会において、[[琵琶湖疏水]]により発電される電力を利用することを決定。京都市水利事務所([[蹴上発電所]])からの送電線架設工事が落成し、試験点灯。配電線を漸次水力に変換。
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*[[1926年]](大正15年・昭和元年)[[京阪電気鉄道]]株式会社から旧京津電気軌道株式会社による電気供給事業および水力発電所を譲受。
*[[1927年]](昭和2年)若狭電気株式会社および敦賀電燈株式会社を合併。洛西電気鉄道敷設に関する権利を[[新京阪鉄道]]に譲渡。
*[[1928年]](昭和3年)東京電燈山陰支社の電気供給事業を譲受。[[比叡山]]における[[叡山空中ケプウェイブル|架空索道事業]]を開始。
*[[1930年]](昭和5年)京都府[[加佐郡]][[高野村 (京都府)|高野村]]村営電気事業譲受。
*[[1937年]](昭和12年)京都府[[北桑田郡]][[大野村 (京都府北桑田郡)|大野村]]、[[宮島村 (京都府)|宮島村]]、[[鶴ヶ岡村]]を供給区域に編入。新社屋竣工(現在の関西電力京都支社社屋)。
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== その他 ==
* JR[[京都駅]]の烏丸口(北口)側にある[[関西電力]]京都支社の建物(鉄筋コンクリート造8階建)は、京都の近代建築の一つであるが、もともとは[[1937年]](昭和12年)に、京都電燈の本社として建設されたものである。[[連合国軍占領下の日本|戦後]]は[[米軍]]の[[第8軍 (アメリカ軍)|Eighth Army]] Recreation Centerや[[貿易庁]]のホテルラクヨウなどとして使用されている。
 
* [[モリタ製作所]]の本社工場(京都市[[伏見区]])は[[1943年]](昭和18年)当時20年近く放置されていた旧伏見第3発電所を買い取り改修したもので、現在も使用されている。
 
== 脚注 ==
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*[[京福電気鉄道]]
*[[叡山電鉄]]
*[[えちぜん鉄道]]
*[[比叡山空中ケーブル]]
*[[京阪鴨東線]] - 計画当初は京都電燈が事業免許を取得しており、叡山線を出町柳から三条京阪へ延伸するような形で建設予定だった。
*[[阪急嵐山線]] - 計画当初は京都電燈が事業免許を取得していた。
*[[叡山空中ケーブル]]
*[[京都電燈テキ6形電気機関車]]
 
{{京阪グループ}}
{{company-stub}}
 
{{Normdaten}}
{{companyCompany-stub}}
 
{{DEFAULTSORT:きようとてんとう}}
[[Category:近畿地方の旧関西配電区域に存在した電気供給事業者 (戦前)]]
[[Category:北陸地方の配電区域に存在した電気供給事業者 (戦前)]]
[[Category:京福電気鉄道|歴きようとてんとう]]
[[Category:京阪グループの歴史]]