未来に生きる謎のロボット
世界中で天変地異が始まった。古代からの脅威、妖魔帝国が甦った。その中、ムー帝国の血を引く少年、ひびき洸は謎の声が導かれ、ムー帝国の守護神『ライディーン』と出会う。妖魔帝国の目的である悪魔世紀の復活を阻止するため、ライディーンにフェードインした洸は、選ばれた勇者としてライディーンと共に戦う決意をする。
妖魔帝国が送り込む化石獣にムー帝国の血を受け継ぐひびき洸が守護神ライディーンに乗りこんで戦う。富野喜幸(現:由悠季)と長浜忠夫、個性的な2人の監督で演出されたオリジナルのロボットアニメだ。キャラクターデザインと作画監督は安彦良和で、敵側幹部は仮面のシャーキンなど、ガンダムのルーツにあたる作品でもある。初期エピソードは1万2千年前から続く悪魔との戦いの中、神秘のパワーを発揮するライディーンの美しさがみどころ。監督交代後の後半は、アイデアをふんだんに盛り込んだバトルのエスカレーションに興奮する。クライマックスではムートロンと洸の母レムリアをめぐる連続エピソードとなり、大河ドラマ的構成の原点も楽しめる【アニメ評論家 氷川竜介】
■キャスト
ひびき 洸:神谷 明
桜野マリ:高坂眞琴/芝田清子
神宮寺 力:井上真樹夫
荒磯ダン:山下啓介
明日香 麗:江川菜子
猿丸太郎:西川幾雄
東山大三郎:木原正二郎
ひびき玲子:日比野美佐子
プリンス・シャーキン
アギャール:相模太郎
ダルタン:仁内建之
ベロスタン:肝付兼太
バラオ:滝口順平
豪雷巨烈:加藤精三
激怒巨烈:飯塚昭三
ナレーション:仁内建之
■スタッフ
企画:東北新社、旭通信社
原作:鈴木良武
音楽:小森昭宏
チーフ・ディレクター:富野喜幸、長浜忠夫
キャラクターデザイン:安彦良和
プロデューサー:宮崎慎一(NET)
美術:半藤克美、東条俊寿
制作:NET、東北新社
突如起こる大地震。世界中で天変地異が始まった。妖魔帝国が甦ったのだ。「目覚めよ勇者、ライディーンが待つ。運命の時が来た」とひびき洸の心に謎の声が響く。導かれるまま海に出た洸は怪物ドローメ、大魔竜ガンテの攻撃にさらされる。彼の危機を救ったのは海中から出現した黄金の巨像『ライディーン』であった…。
妖魔帝国は化石獣バストドンを呼んだ。帝国の支配者であるバラオの息子プリンス・シャーキンはバラオ像に悪魔の時代の完成を誓った。洸は攻撃を再開した妖魔帝国と闘うためライディーンに再びフェードイン、必殺技ゴッドゴーガンでバストドンを退ける。洸は選ばれた勇者としてライディーンと共に戦う決意をする…。
シャーキンはムートロンの謎を解明するため、石化して洞窟に捕えていた洸の父、一郎を満月の夜に訪ねる。首だけが石化から解けた一郎に問いただすシャーキン。沈黙を守る一郎。一方、鋼鉄獣ガーダと戦闘中の洸はライディーンに苦戦していた。そしてライディーンは怪鳥ゴッドバードに変形しガーダを粉砕して…。
未来工学研究所は電子工学の権威である猿丸を迎え、海上基地ムトロポリスを建設していた。一方、洸はゴッドバードに変形するための訓練を続けていたが成功しない。その頃、桜野マリは神面岩で見つかった不思議な石を調べるため東京へ向かう。それを偶然見かけた修道尼の明日香麗はテレパシーでライディーンを呼び…。
洸たちの前に、神宮寺が現れた。そして麗と共にライディーンの支援メカ、ブルーガーに乗り込むのだった。超音獣ビイラは、強力な音波でライディーンを苦しめるが、ブルーガーの活躍で洸は難を逃れる。猿丸の進言でムトロポリスを集音器にした音波攻撃と、ライディーンの念動光線ゴッドアルファでビイラを蹴散らすが…。
化石獣トータスと戦うライディーン。トータスは姿を消したが、洸は力を使い果たす。その間に洸のバイク、スパーカーを持ち出して洸にケガを負わせてしまった荒磯ダンは、責任を感じてレッド団の面々と自作のメカで出撃。だが、アギャール将軍に捕まり人質となってしまう。アギャールの脅迫でなすすべのない洸だが…。
サッカーの試合中に化石獣スカールが現れる。ブルーガーで出撃した麗はあっけなく砕け散った化石獣に疑問を抱く。案の定、無数のかけらとなったスカールはドリルで街を破壊し始める。壊しても合体してしまうスカールは、ライディーンを包み込みエネルギーを吸収する。洸はゴッドミサイルを反転させ自らを攻撃して…。
ジャンボ機がドローメに乗っ取られた。機内にはムートロン研究で有名なスチーブ博士が乗っていた。アギャール将軍は博士の娘であるジャクリーヌを人質にとり、協力を迫る。洸のもとに漂着した博士に、麗は不審を感じた。実は博士は、娘の命と交換条件にムトロポリスのコンピュータ破壊を命令されていて…。
洸とマリの前に、どこか怪しげな雰囲気を持つ転校生の砂場金吾が現れた。サッカー部の練習に現れた砂場は、洸を挑発しサッカーの勝負をする。次々とシュートを決める砂場。洸は目を傷めてしまう。砂場はシャーキンの仮の姿で洸の実力を試したのだ。化石獣マンモーの襲撃に洸は目がかすんで見えず氷漬けに…。
事態の打開に人間同士を戦わせることを考えたシャーキンは化石人を造ろうとする。深夜のムトロポリス、麗の昔の暴走族仲間ジャガーが現れ、麗を連れ出す。気づいた洸は麗を族同士の乱闘から救う。嫉妬に燃えるジャガーをシャーキンが連れ去った。翌日、強力な化石獣が街を襲う。それはジャガーの変わり果てた姿で…。
ダムへおびきだされたライディーン。必死にダムを守ろうとするが、ついに破壊されてしまう。さらに、ライディーンに瓜二つの化石獣ギルディーンが暴れ出し、街を破壊する。人々の怒りはライディーンに向けられた。傷心の洸をシャーキンが嘲笑する。しかし、洸は目の手術を控えた少女、ミヨ子の応援に力づけられて…。
パトロール中のブルーガーにこっそりコッペが乗り込んでいた。コッペが死んだ弟みたいな気がする神宮寺は怒りはしなかった。しかし、ブルーガーは火球獣アルガンドスに襲われ火山島に不時着。コッペを探索に出たライディーンは、噴火する火山のマグマの中から現れたアルガンドスに武器を溶かされてしまうが…。
洸はスパーカーで疾走中、妖魔軍団に襲われる女性リディアを助ける。彼女は消息不明の洸の母の写真を持っていた。母の行方を知りたい洸。しかし化石獣シュラガが邪魔する。シュラガを撃退すると洸はリディアにペンダントを贈る。リディアの心は動くが、魔女となって洸に襲いかかる。倒そうとする神宮寺を止める洸だが…。
港を襲う化石獣ダアクルの怪光線。ライディーンの攻撃は光線に消され、ライディーンの腕も光線によって腐食してしまう。洸は富士山麓の大氷穴に隠れるのだった。洞窟に入るとムートロンの力でライディーンの腕は自然に治っていた。再びダアクルは洸たちを襲う。傷ついた洸はまたしてもムートロンの力で癒されて…。
化石獣ダイヤンは攻撃をはね返され、ライディーンに敗れ去る。しかし、その頭部はダイヤの牙を加えて復活、ダンたちのメカ作りにつきあっていた洸に襲いかかる。ダイヤンの持つ牙がライディーンのボディに食い込んだ。次々と繰り出される攻撃に、ライディーンはボロボロになりながらも火山の火口に投げ込み…。
豪華客船クイーンマリリン号に乗ろうとする洸たちは車椅子の少女、ユカに切符を譲った。ところが、船には悪魔が迫っていた。フェードインした洸は船へと急ぐ。客船を乗っ取ったアギャールは時限爆弾を仕掛け、船をコンビナートへ体当たりさせようとする。巨大な岩で船を止め、ライディーンは時限爆弾を捜して…。
斧を装備した化石獣ゴーレモンンには、アギャール将軍が直接乗り込んでいた。ライディーンは出撃するが、ゴッドゴーガンなども通じずゴッドバードにチェンジするが急所が見当たらない。突撃でバラバラにしたものの、とどめを刺せなかったためゴーレモンは復元する。しかもマリやレッド団が化石獣に取り込まれてしまい…。
アギャール将軍はこれまでライディーンを倒せなかった罪を問われ処刑されようとしていた。最後のチャンスを与えられたアギャールは一計を案ずる。臨海学園の校長室に入り込み、洸に助けを乞うたのだ。信じた洸はガンテのひそむ洞窟へ向かった。まんまと罠に掛かった洸だったがブルーガーとダンに助けられて…。
史上最大のゴリラ、グレートゴングが逃走した。ゴングは捕まったが、その身体は傷だらけであった。同情したマリは傷の手当てをする。しかしゴングは妖魔帝国にさらわれ巨獣ゴンガーとなって街を襲う。だがマリの優しさを思い出し洞窟へと隠れるゴンガー。やがて街へ出たゴンガーを倒すため、やむなく洸は出撃して…。
突如ドローメに襲われた洸はシャーキンからの手紙を発見する。それはアギャール将軍の葬儀の招待状であった。約束通り教会に行くとガンテが棺を運んできた。しかし、その中から現れたのはダルダン提督だった。ダルダンの真の目的はライディーンのパワーの秘密である、ムートロンを奪おうとするものであった…。
恐竜ティラノザウルスが翼を与えられ、ムチールとして甦った。対決するライディーンは光の輪に囲まれ、パワーが弱って海へ墜落する。意識を失った洸はガンテに捕われた。ダルダンはムートロンの引渡しを要求する。ライディーンのボディを切り刻もうとするダルダン。ブルーガーの果敢な攻撃により九死に一生を得た洸は…。
神面岩が妖魔人たちに攻撃をうけた。神面岩に急ぐ洸。化石獣コンドルンの妨害にもめげず、フェードインする。しかし、ダルダンの操るゴーガーとコンドルンの挟み撃ちにあい倒せない。再び神面岩を襲うドローメ。ダンたちのメカ、ボインダーが戦ううちにライディーンはコンドルンと神面岩を攻めるゴーガーを倒して…。
ダルダンはライディーンの姿を盗み撮りしたフィルムを分析し、強力な化石獣、鎌ギラーを作り上げた。鎌ギラーの鎌がライディーンに食い込む。一方ムトロポリスと神面岩がドローメに襲われていた。ダンたちはボインダーで妖魔軍団と戦う。ライディーンは鎌ギラーと新たに地中から現れた化石獣モグロンの挟み撃ちにあい…。
吹雪と共に街を襲う化石獣キバコンゴ。長い牙でライディーンを釘付けにする。ゴッドバードにチェンジして逃れる洸。ダルダンが撮影していた写真をもとにシャーキンはゴッドバードを捕えて砕く悪魔装置を作った。ライディーンを誘い込み捕えるキバンゴ。危機の迫ったライディーンのコックピットに謎の回路図が出現して…。
妖魔軍団が洸暗殺の命を受けて襲い掛かる。スパーカーで応戦する洸だが爆発のショックで目が見えなくなってしまう。街には灼熱獣モドロスが現れた。洸はマリに頼みスパーカーの操縦を任せフェードインする。異常に気づいたダルダンはモドロスを背後に回させる。マリはスピリットファイターで化石獣の額に張りつき…。
ベロスタンの声に応えて、次々と現れる化石獣たち。ダルダンに操られてしまったダンに騙され、洸たちは地底に生き埋めになってしまう。知らせを受けたブルーガーが突破口を開き、洸は化石獣たちに包囲されたムトロポリスを救いに出撃。地に隠れていた妖獣ガメレーンをエスパーレーザーで発見、撃破すると…。
シャーキンは妖魔通信を洸のもとへ送った。そこには、火山島の十字架にはりつけにされた父、一郎の姿があった。だが、火山島にはダルダン提督が待ち受けていた。そしてダルダンを倒したライディーンは、巨大化したシャーキンとの一騎打ちになる。が、相討ちすれすれの所で、ライディーンはシャーキンを倒すが…。
シャーキンの代わりにバラオが呼んだのは、豪雷巨烈と激怒巨烈の兄弟だ。一方、洸は父から母が生きていると聞かされた。そこに豪雷の巨烈獣コーカツが襲って来た。消えては現れ、数々の武器を使いこなすコーカツ。しかし、洸のすばやい反撃に、それたコーカツのミサイルが神面岩の地底を直撃してしまい…。
激怒の巨烈獣レーザルを迎え討ったブルーガーの神宮寺は怪光線を照射され、一時的に視力を失ってしまう。洸は敵のおそろしさに気づかず、同じ光線を浴びて、目をやられてしまう。ブルーガーの必死の活躍で、辛くも逃れたものの、ダメージは大きかった。だがその時、工事現場から洸はレーザル攻略のヒントを得て…。
孤独な洸に母のぬくもりを味わってもらおうと、レッド団はダンのおふくろを連れて来た。だが、ライディーンと洸は彼らをかばって右肩に重傷を負ってしまった。敵ガンマーは、傷ついたライディーンの右腕を執拗に狙ってくる。だがその時、神面岩の岩穴から見つかったタブレットに母の手がかりが記されていると洸は聞き…。
麗が去ったコープランダー隊は、神宮寺が1人で出撃した。マリがブルーガーにこっそり乗り込んでいたのだが、所詮足手まといにしかならず、ライディーンを危機に陥れてしまう。襲い来る巨烈獣テツダンに絶対絶命のライディーン。必死にブルーガーで援護するマリはミサイルを発射、なんとかライディーンを救い…。
ムートロン受信装置を作る猿丸は、気もそぞろだった。故郷から両親が会いにくるというのだ。両親の乗った汽車が通る街を巨烈獣ドライガーが襲っていた。両親は救出したものの、ドライガーのミサイルはライディーンの心臓部に食い込み、除去できない。責任を感じた猿丸は、未完成のムートロン受信装置を作動させて…。
怪力を持つ巨烈獣クラッシュ。ライディーンが破壊したものの、その破片は消えていた。様子を見に行ったアッちゃんに迫る、謎の影…。猿丸は、うなされるアッちゃんの夢から、11人のロボットの姿を見つけ出した。サッカーのメンバーも11人。洸が危ない! 相手チームのメンバーは合体し、クラッシュに変化して…。
サッカー部の練習を応援に来たレッド団の母親たちに洸は、母への想いをかきたてられていた。そんな時、車にはねられた洸を通りすがりの女が助けてくれた。彼女との団欒に洸は安らぎを感じた。しかし、そこへ現れた巨烈獣ガルジャーの体内に女は取り込まれてしまう。洸には攻撃できない。すべては豪雷の作戦だった…。
激怒巨烈は、バラオの命令を無視して、サラマンダーで出撃した。炎熱とライディーンに食い込むウロコに苦戦する洸だが、一度は撃退する。猿丸は、サラマンダーにはどんなものでもエネルギーに変えてしまう装置がついているのだろうと言う。その言葉から敵の弱点に気づいた洸はサラマンダーを氷山へ誘導し、熱力を奪い…。
記憶喪失の謎の転校生、岬百合香。気づかう洸に百合香も慕うようになっていった。そこへ巨烈獣マダンガーが襲う。いくら倒しても復活する巨烈獣。なんとその心臓は百合香の体内に埋め込まれていたのだ。百合香の秘密を知った洸は闘えない。とどめの一撃が迫ったその時、一体の巨烈獣がライディーンをかばった。それは…。
世界グランプリレースに出場することになった洸は、ライバルのウルフ西城との勝負を楽しみにしていた。だがウルフは妹ミホを人質に捕らえられ妖魔軍団への協力を強要されていた。レース当日、ウルフが巨烈獣ザイクロンに乗り攻撃してきた。裏切りの秘密を知った洸は説得するが妹を見殺しに出来ないウルフは拒絶して…。
いつも闘いの足をひっぱってばかりいるレッド団は東山所長に叱られ、ボインダーの出動を禁じられていた。そこへ現れた巨烈獣ダングスは、あたりの建物を体に取り込み、パワーの源にする恐ろしい相手だった。洸の苦戦にレッド団は命令を破って出動。取り込むもののない海底での対決を挑むライディーンであったが…。
ロボット競争に参加したボインダーは巨烈獣ギガールに襲われアッちゃんが人質にとられてしまった。激怒はアッちゃんと引きかえに洸に素手での1対1の勝負を挑んできた。しかし、フェードアウトした隙にライディーンをさらう激怒。まんまと作戦にはまってしまう。激怒はムトロポリスに素体ロボをぶつけ壊そうとするが…。
ムトロポリスも正月を迎え、久しぶりの休暇を楽しむ洸たちは、のすけの家で百人一首を見学していた。そこへ現れたジェットクロスは柔らかい装甲をライディーンの武器に巻きつけ爆破する。百人一首に品とを得た洸は町に積まれた鋼板を飛ばしジェットクロスの装甲をはがしていった。洸は回転の中心に弱点があると見抜き…。
巨烈兄弟の巨烈獣の力が互角とみたバラオは2体を合体させ、合体獣ガードンをライディーンにぶつけた。その巨大さにはライディーンも手が出せないほどだ。大原山の火口にライディーンは落とされ洸は気を失う。だが猿丸は雷雲を利用、洸を目覚めさせる。雷エネルギーを吸収したライディーンは新しい力を身につけて…。
猿丸が新たなに武器を装着しようとしたが、ライディーンは受け付けなかった。そのため合体獣サンドキラーには今までの武器で戦うしかなかった。その時コンピュータがライディーンに隠された兵器ゴッドボイスの存在を教える。だが現れた母の幻影が、その使用を止める。ゴッドボイスは洸のエネルギーも吸い取るらしく…。
猿丸はライディーンの武器を改良して4つのパワーアップを考えた。その時、合体獣シャーゴンが現れ、ブルーガーが飲み込まれてしまう。体内の溶解液によってブルーガーに危機が迫る。パワーアップされたライディーンはゴッドブロックスピンとゴーガンを剣に変えたゴーガンソードでブルーガーを救出することに成功して…。
激怒のキバマタと豪雷のビガーダがムトロポリスに迫る。だが、兄弟の仲間割れによってキバマタは引き上げた。そこへ豪雷のビガーダが現れ、激怒がキバマタを修理する間にライディーンを髪でからめとり凍らせる。しかし兄弟の連携の悪さを利用し、ライディーンは2体を葬り去る。そして、母の消息の知らせがよせられて…。
ひびき博士たちはムーの紋章が記された空を飛ぶ帆船を見つけた。タブレットには船は日本を目指すとある。一方、同じく船の行方を知ったバラオはムートロンを求めて合体獣を出動させた。ムートロンエネルギーを解放するにはライディーン、ラムーの星、そして母レムリアの念動力が必要だ。洸は帆船に乗り込むが…。
祖父の久造はムーの歴史を洸に教える。1万2千年前、ムー帝国はムートロンを狙う妖魔の襲撃を受けた。王ラムーは再びバラオが甦る日のために、娘レムリアを人工冬眠させ、ライディーンをピラミッドにラムーの星を南海へ封じた。息子を助けに現れたレムリア。だがバラオの竜巻で母子はまた離ればなれになってしまい…。
レムリアは神面岩の地底のムートロンを解放するため、ラムーの星を目覚めさせた。豪雷の攻撃にも負けずバリアを張った船はラムーの星を積み込んだが、激怒のメカガンテに捕えられてしまう。ライディーンは激怒を倒し、メカガンテから母を救い出す。激怒は倒れ、後には傷ついた洸をいたわる母、レムリアの姿があった…。
豪雷の指揮のもと、最後の総力戦を仕掛けてきた。3体の巨烈獣をゴッドボイスで破壊するが、洸もライディーンも傷つき動けない。ついに豪雷自ら巨大化し巨烈獣バンガーとなって襲ってきた。ライディーンを救うためレムリアは古代船に立った。ラムーの星を使おうとしたその時、洸は母を守るため決死の覚悟で出撃して…。
バラオは鋼より強い自分の爪と髪から、守り竜バラゴーンを生み出す。そしてムトロポリスがこじ開けられ、人々が倒されていく。隙のない敵に神宮時は大型ミサイルをブルーガーに積み込み単身出撃、バラゴーンの体内に飛び込み自爆。その壮烈な死を無駄にすまいと洸は立ち上がり、ゴッドバードでバラゴーンを切り裂いて…。
母にラムーの星を使わせまいと、洸は命を懸けてライディーンに乗り込んでいく。しかしバラオの吐く炎にはいかなる武器も通じず、洸はなす術がなかった。ついにレムリアはラムーの星を呼ぶ。母はムートロンの力をライディーンに与え、力尽きる。その力によってライディーンは巨大化し、バラオとの一騎打ちに向かい…。