あの日見た光景(ステージ)を、私は忘れない――。
『PINE(パイン) RECORDS(レコード)』(通称:パイレコ)に所属している千歳ハル、熊谷絵里、竜王更紗、迎桐、迎羽織、箕作沙々芽、西尾未来、雪野日陽、具志堅シュープ、金時琴子、諸岡ろろの11人は『音楽少女』という名前のアイドルグループのメンバー。
しかし『音楽少女』は全く売れていないC級アイドル。
鳴かず飛ばず&赤字を生み出すだけの『音楽少女』だが、プロデューサー池橋とメンバーは必死に頑張っていた。
『音楽少女』には新メンバーが必要だと考える池橋。成功をつかむための起爆剤となるようなアイドルが!ということで、オーディションに明け暮れていた。
そんなある日、『音楽少女』と主人公・はなこが出会って・・・
■キャスト
山田木はなこ:深川芹亜
箕作沙々芽:高橋花林
西尾未来:岡咲美保
雪野日陽:大野柚布子
具志堅シュープ:島袋美由利
諸岡ろろ:江口菜子
金時琴子:Lynn
迎羽織:小倉 唯
迎桐:上坂すみれ
千歳ハル:沼倉愛美
熊谷絵里:瀬戸麻沙美
竜王更紗:渕上 舞
池橋大輝:平川大輔
山田木たか:松田健一郎
山田木さち:柚木涼香
■スタッフ
原作:スタジオディーン/キングレコード
監督:西本由紀夫
シリーズ構成・脚本:赤尾でこ
キャラクター原案:さんた茉莉
キャラクターデザイン:小松桃花
音楽制作:キングレコード
アニメーション制作:スタジオディーン
製作:音楽少女製作委員会
空港のフロアの片隅に小さく組まれているステージ。そこには売れないアイドル音楽少女のミニライブと、誰でも参加出来るアイドルコンテストが行われる予定だった。 人数もまばらで、コンテストに参加する人を探していたプロデューサーの池橋は、自称アイドル好きの山田木はなこと偶然出会う。100億年に1人と池橋に見込まれ、ステージに上がるはなこであった。
ひょんなことからメンバーのシェアハウスである「どるちぇ」に住むことになったはなこ。しかし、アイドルの考え方に対して信念を持つ羽織と衝突してしまう。
そんな中、音楽少女のイベントが行われる会場に衣装が届いていないというトラブルが発生し、急遽はなこは衣装を持って会場へ行くことに…。
いつもヘッドホンをして自分の「カンペキな音楽」の世界の中にいる日陽。そんな日陽に興味津々なはなこ。
ある日、そんなはなこは日陽を連れて絵里が作曲中のレコーディングスタジオに行くことに。次の新曲ということで意気込んでいる池橋をよそに日陽がポツリと呟いた。「何かが足りない…」と。
どるちぇでメンバーの朝食の準備をしていたはなこは、1人だけ降りてこないシュープを探しに部屋へ入る。そこにいたのは裸族のままのシュープだった。その姿を見たはなこは驚愕する。
一方、事務所では池橋が慌てており、撮影のヘアメイクの手配がされていないというトラブルが起きてしまう。そこではなこはある事を思いつくが…。
とある雑誌の撮影をどるちぇで行うことになったメンバー達。「音楽少女の日常」というテーマを元に色々な指示を出す編集者であったが、それに対しメンバーはどこか違和感をおぼえる。
そんな中、羽織が編集者に一言物申す。音楽少女を誰よりも想う羽織が取った行動とは…。
新曲のリリースを間近に控え、池橋に事務所に呼ばれたメンバー達。しかし、そこで伝えられたのは新曲の発売中止であった。
真相を確かめるべく、池橋を問い詰めたはなこだったが、その理由を聞いて青ざめる。メンバー全員に謝罪するはなこに対し、未来だけはまだ自分達に出来ることがあると言い、はなこを連れて事務所を飛び出した。
とある撮影で南の島に来ているメンバー達。そんな中、リーダー琴子の様子が少しおかしい。
その日の夜、浜辺に一人佇んでいる琴子を見つけたはなこと沙々芽であったが、そこにもう一人の人影が近づく。危険を感じたはなこはその場を飛び出し琴子を助けようとするが…。
クイーンレコードが主催する大型音楽Fes「Qネーション」に出場することになったH☆E☆S。しかし、それは音楽少女ではなく、H☆E☆Sとしての参加ということであった。
素直に喜ぶハルであったが、それに対し複雑な面持ちの絵里。そんな二人は音楽少女に対しての考え方で対立してしまう。
そんな状況の中、メンバーの前に現れた更紗が急に…。
バラエティ番組の生放送でスタジオにいる沙々芽、ろろ、未来、シュープ、桐、はなこ。バラエティに慣れていない桐は他のメンバー達に助けられながらも、妹・羽織の存在が自分にとっていかに大きいか、改めて認識する。
そして各メンバーが意外(?)な特技を披露していく中、ろろは持ち前のマイペースを発揮し、番組を盛り上げていく。
一方、羽織にはある異変が…。
沙々芽の相棒でもあるザリガニのヴァルが水槽から脱走してしまった。
ヴァルを探しに外を歩いていると、ある少女が「カニまる」と呼んでいる現場に出会う。それはヴァルであったが、少女に対し、沙々芽はヴァルとの最初の出会いは4ビートだったと語り始める。
撮影で遊園地に来ているメンバー達であったが、羽織だけは浮かない表情をしていた。
途中、撮影に気づいたファン達は、人気急上昇中の音楽少女に対しサインや握手を求め現場はパニックに。
一度撮影は中断することになったが、そこに羽織の姿は見えず、一人行方をくらましてしまった…。
「サマーメロディフェスティバル」通称メロフェスに初出場することになった音楽少女であったが、ステージ前は目標とする集客には届いていない状況であった。
LIVEが始まり、次々とステージには人が集まり、目標に達するかと思われたその瞬間、思いもよらない事態が起きてしまう。
そこではなこが取った行動とはー。