ロシア、ウクライナ各地に連日の大規模攻撃 6人死亡
ロシア軍はウクライナに対する26日の大規模攻撃に続き夜間も首都キーウ(キエフ)周辺のキーウ州などに向けミサイルやドローン(無人機)を数回にわたり発射した。ウクライナ軍が27日未明に明らかにした。写真はキーウで26日に撮影(2024年 ロイター/Gleb Garanich)
[キーウ 27日 ロイター] - ロシア軍は27日、前日に続きウクライナ各地にミサイルやドローン(無人機)による大規模な攻撃を実施し、少なくとも6人が死亡した。
地元当局によると、中部ドニエプロペトロフスク州のクリブイリフではホテルが攻撃を受け3人死亡した。ドニエプロペトロフスク州のリサク知事によると、攻撃で5人が負傷、1人の行方が分かっていない。
南東部ザポロジエではドローン攻撃で3人死亡。北東部ハリコフ州ではミサイル攻撃で4人が負傷した。
ゼレンスキー大統領は27日、ロシアの攻撃に報復すると表明。前日にエネルギーインフラなどが多数のミサイルとドローンで攻撃されたことを受け、同盟国に対し共同防空策を検討するよう求めた。
ウクライナ空軍は、27日に飛来したミサイル10発のうち5発、ドローン81機中60機を撃墜したとしている。
軍当局によると、首都キーウでは市街地を狙った全てのミサイルやドローンが撃墜された。キーウで死傷者は出ていないという。
ロシア国防省は、同国軍がウクライナに対し夜間に精密誘導兵器による攻撃を実施したと発表した。インタファクス通信が報じた。
ロシアの軍事ブロガーの間では、ロシアの攻撃は、ウクライナ軍の越境攻撃への「報復行為」との指摘が出ている。